説教要旨

2015年8月30日

創世記4章1-15

1人は、その妻エバを知った。彼女はみごもってカインを産み、「私は、主によってひとりの男子を得た」と言った。
2彼女は、それからまた、弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
3ある時期になって、カインは、地の作物から主へのささげ物を持って来たが、
4アベルもまた彼の羊の初子の中から、それも最上のものを持って来た。主はアベルとそのささげ物とに目を留められた。
5だが、カインとそのささげ物には目を留められなかった。それで、カインはひどく怒り、顔を伏せた。
6そこで、主は、カインに仰せられた。「なぜ、あなたは憤っているのか。なぜ、顔を伏せているのか。
7あなたが正しく行ったのであれば、受け入れられる。ただし、あなたが正しく行っていないのなら、罪は戸口で待ち伏せして、あなたを恋い慕っている。だが、あなたは、それを治めるべきである。」
8 しかし、カインは弟アベルに話しかけた。「野に行こうではないか。」そして、ふたりが野にいたとき、カインは弟アベルに襲いかかり、彼を殺した。
9主はカインに、「あなたの弟アベルは、どこにいるのか」と問われた。カインは答えた。「知りません。私は、自分の弟の番人なのでしょうか。」
10そこで、仰せられた。「あなたは、いったいなんということをしたのか。聞け。あなたの弟の血が、その土地からわたしに叫んでいる。
11今や、あなたはその土地にのろわれている。その土地は口を開いてあなたの手から、あなたの弟の血を受けた。
12それで、あなたがその土地を耕しても、土地はもはや、あなたのためにその力を生じない。あなたは地上をさまよい歩くさすらい人となるのだ。」
13カインは主に申し上げた。「私の咎は、大きすぎて、にないきれません。
14ああ、あなたはきょう私をこの土地から追い出されたので、私はあなたの御顔から隠れ、地上をさまよい歩くさすらい人とならなければなりません。それで、私に出会う者はだれでも、私を殺すでしょう。」
15主は彼に仰せられた。「それだから、だれでもカインを殺す者は、七倍の復讐を受ける。」そこで主は、彼に出会う者が、だれも彼を殺すことのないように、カインに一つのしるしを下さった。

エリヤ松田

アダムの子供であるカインとアベルは、それぞれ農夫、羊飼いとなった。そして神様に捧げ物を捧げる時、カインは収穫した作物、
アベルは、子羊、それも最良の初子を捧げた。このアベルの捧げ物を神様は、喜ばれた。それを見たカインは、アベルに嫉妬し、
その心にサタンの思いを受け入れて、人類初の殺人を犯してしまった。このように、サタンは主にない思いを入れて、罪へと誘うの
である。私達は、常に神のみ心に叶う思いであるか、それともサタンからの思いであるかを見分ける必要がある。
 しかし、主は、そのように罪を犯してしまったカインに対して、「アベルは、どこにいるのか…」と問うてこられた。このような時は、神
様は、悔い改めを導いておられる。その時に悔い改められるのは、最善であり、恵みである。
 そして16節以降にカインの家系でレメクが出てくる。このレメクは、自分を傷つけた者には、死を…と言っている。10倍、100倍
返しと言っているのである。このように人間は、神の意思とはま逆に、復讐には復讐という負の連鎖へと向かってしまうのである。
 しかし神様は、それを良しとはしていない。(参照箇所マタイ18:21・22)
 7を70倍するまで赦せと、神様は言っているのである。それは、永遠に赦せ…と言っているのである。どうしてか…それは、私達が
先ず神様にそのように罪を赦されたからである。私達に罪を犯した者を、その者が悔い改めて来たら赦せ…いや、悔い改めて来る
前から赦せ…と言っているのである。イエス様の十字架は、その様な深い愛の表れであった。私達もそのイエス様に似た者と変えら
れていくのである。自分がたとえ、赦せないと思っていたとしても、神のみ心を選び、赦す立場をとりましょう!その時に、神の力が働か
れ、私達に好ましくない事であっても、最善の祝福へと変えられていくのですから!