説教要旨

2015年10月18日
説教箇所 申命記1章 1-8節


1 これは、モーセがヨルダンの向こうの地、パランと、トフェル、ラバン、ハツェロテ、ディ・ザハブとの間の、スフの前にあるアラバの荒野で、イスラエルのすべての民に告げたことばである。
2ホレブから、セイル山を経てカデシュ・バルネアに至るのには十一日かかる。
3第四十年の第十一月の一日にモーセは、主がイスラエル人のために彼に命じられたことを、ことごとく彼らに告げた。
4モーセが、ヘシュボンに住んでいたエモリ人の王シホン、およびアシュタロテに住んでいたバシャンの王オグをエデレイで打ち破って後のことである。
5 ヨルダンの向こうの地、モアブの地で、モーセは、このみおしえを説明し始めて言った。
6私たちの神、主は、ホレブで私たちに告げて仰せられた。「あなたがたはこの山に長くとどまっていた。
7向きを変えて、出発せよ。そしてエモリ人の山地に行き、その近隣のすべての地、アラバ、山地、低地、ネゲブ、海辺、カナン人の地、レバノン、さらにあの大河ユーフラテス川にまで行け。
8見よ。わたしはその地をあなたがたの手に渡している。行け。その地を所有せよ。これは、主があなたがたの先祖アブラハム、イサク、ヤコブに誓って、彼らとその後の子孫に与えると言われた地である。」

エリヤ松田

イスラエル民族がエジプトからモーセによって脱出した。それは、エジプトにおいてユダヤ人たちが増え広がり、脅威をおぼえたエジプト王パロの迫害が強まったからである。モーセによって脱出した後、40年間ユダヤ人たちは荒野を彷徨った。それは、ユダヤ人たちが神に対して不平不満を言ったため、神が訓練の期間としてゆるした年月であった。その期間中にゆるされた数々の問題の中で、ユダヤ人たちは神がその問題をどの様に解決するかを学んだ。約束の地に入る為の訓練の時であった。そしていよいよ、約束の地カナンへと入る直前にモーセが重要な事として語ったのが、この申命記の箇所である。それも、11月1日に語ったとある。
今回のイスラエルチームにおいても11月1日が主日の礼拝である。神は特別な事を語ろうとしておられる。

この箇所において、神はまず、占領すべき地の範囲を示された。それは現在のイスラエルよりもとても大きな範囲であった。そして8節にあるように、その地を手に渡していると語られた。そして所有せよと命ぜられた。それは戦いをせよという事であった。私たちにも同じように約束の成就の前に、訓練がゆるされ、戦いがゆるされる時がある。それは神の方法によって約束のものを手にする事である。私たちも訓練された事柄を用いつつ約束の成就のための戦いを主の方法によって勝利する者でありましょう。